KPOPや韓流ドラマを好きになった人なら一度はこんなことを考えたことはありませんか?
推しの話す言葉をリアルタイムで分かるようになりたい!
韓国語の曲の歌詞を聞き取れたらいいな
韓国旅行に行って現地の人たちと話してみたい
一度は「韓国語を勉強してみようかな?」と考えたことのある人はたくさんいると思いますが、実際やるとなると何から始めればいいか分からない、手っ取り早くアプリをDLしてみたけどイマイチ続かない、でも教室に通う時間はないし、独学でも話せるようになるかな…?などの悩みに第一歩が踏み出せなかった人も多いのではないかと思います。
今日はこれから韓国語を始めたいと考えている人や入門レベルから初心者の方に、私が独学の際に実際に使っていたおすすめのテキスト本や勉強法を紹介します。
韓国のことわざに「시작이 반이다(始まりが半分だ)」という言葉があります。
“何かを始めたら半分は成し遂げたも同然だ”という意味のこの言葉のように大きなはじめの一歩を踏み出すためにこの記事を使ってもらえると嬉しいです。
韓国語を学んで、推しの話す言葉をリアルタイムで聞き取れるよう一緒に勉強しましょう!
推しの言葉がわかるまでのロードマップ
STEP1:ハングルを覚える
STEP2:文法の基礎を学ぶ
STEP3:入門から初級レベルにステップアップ
STEP4:コンテンツを活用する
韓国語に限らず何か新しいことを学ぶ際におすすめなのが目標の設定です。
「韓国語を学ぶことで何を得たいのか」を明確にすることで寄り道が減りモチベーションの維持にもつながるのではないかと思います。
私の現状の語学力は、推しのSNSの投稿やコンサートのメントや短い会話は概ね聞き取り理解することができるが、長い会話や推しグループのメンバー7人が一斉に喋ると理解するのに時間がかかる…といった状況です。
目安としてはハングル検定3級を取得しています。
ちなみにハングル検定の3級レベルでは以下のような力が身に付いているそうです。
・決まり文句以外の表現を用いて挨拶ができる
・日記や手紙など比較的長い文を読んだり聞いたりして大体の意味を掴むことができる
・単語の範囲にとどまらず使用頻度の高い慣用表現などを理解し使用することができる
私の目標としては、
・韓国語の曲を聞きながらそのままの意味を理解したい
・Vliveのような字幕のない配信コンテンツをリアルタイムで理解したい
この2点を目標に設定して勉強を始めました。
“会話を重視したい”という場合には私の勉強法では足りないと思いますが、“推しの言葉を聞き取る”という目標の参考にはなると思います。
また独学で学ぶことを選択した場合は現状の確認として「検定を受けてみる」と自信につながったりモチベーションの維持にもつながるのでおすすめです。
STEP1:ハングルを覚えよう
まずどんな目標を設定したとしても、最初に必要なのはハングル文字の読み書きができるようになることです。
アルファベットと違いこれまでの人生で学んだことのない文字なのでハードルが高く感じるかもしれませんが、ハングル文字は発音する音がそのまま文字の形になっているのでとても覚えやすい文字なのではないかと思います!
私がハングルの学習に使ったのは
『1時間でハングルが読めるようになる本 ヒチョル式超速ハングル覚え方講義』です。
STEP2:文法の基礎を学ぼう
ハングル文字がある程度読み書きできるようになったら、
次のステップはその文字の意味を理解することに進みます。
この時点でアプリでの単語の勉強や簡単なレベルの単語帳を購入しても良いかと思いますが、基礎の文法が学べるものを一冊学べば十分かと思います。
(KPOPや韓流ドラマが好きな人ならおそらく簡単な挨拶やよく出てくるフレーズに聞き覚えがあるため、突然文法に進んでも問題ないかと!)
このステップで私が使ったのはこちらのテキストです。
STEP3:入門レベルからステップアップしよう
ハングルを読むことができ基本の文法を理解できたら次にハングル検定5級・4級のテキストの勉強がおすすめです。
私は前のステップで使用した『韓国語 文法トレーニング』を終えたあとハングル検定5級はスキップし4級を受験しました。
先述のテキストだけで5級レベルのことは理解できるようになるのではないかと思いますが、5級と4級レベルの課題が一冊にまとまっているテキストもあるので“自分がどのぐらい理解しているのか”という点の確認としては2つの級がまとまっているテキストでの学習がおすすめです。
このステップでは下記の2冊〜3冊を使用しました。
・単語帳
・ハン検5級、4級かTOPIK Ⅰの問題集
私は紙のテキストを使う方が勉強している感じがして好きなので、テキストを使った学習を選び、受験前に過去問を2、3回分解けるようにしていきました。
以下はおすすめのテキストですが、このあたりからは個人差も出てくるところなので一度書店で手に取って中身を確認してからの購入が良いかもしれないですね!
ちなみに入門〜初級レベルではTOPIKⅠでも少し難しく感じるかもしれないのでまずはハングル検定のテキストがおすすめです。
単語帳は色々なものが出版されていますが、検定の受験をするしないに関わらず下記のテキストのようにレベルが明確に分かれているものがおすすめです。
キクタンは「入門編」から出ていますが、STEP1・STEP2で紹介したテキストを学習済みであれば「初級編」からで良いかと思います。
STEP4:推しの言葉を聞き取ってみよう
ある程度の基礎が理解できたら、好きな曲の歌詞を和訳したりVliveやYouTubeなどのコンテンツを使ってリスニングの勉強をしたり、一番楽しいステップに突入です。
※推しの話す言葉や音楽を聴きたいという目的以外に話せるようになりたいという目標の方はこのあたりのレベルからアプリなどで友達を作ったり教室に通って誰かと直にコミュニケーションを取るという方法が良いかと思います。
以下、まずは推しの言葉を理解したい、そこまでの時間はないという方へおすすめの勉強法です。
韓国語を学んでまもない段階で最初に歌詞の和訳に挑戦するとしたら、バラード曲などゆったりとしたものがおすすめです。
私が大好きなBTSの楽曲だと‘Butterfly’や‘Spring day’が比較的簡単な単語が多く訳しやすいのではないかと思います。
はじめての和訳に挑戦するときにおすすめの和訳の手順と私なりのノートの書き方をまとめたので、ぜひこちらも参考にしてください。
またVliveなどのライブ配信のコンテンツのリスニングに初めて挑戦するときには個人的にはメンバーが一人でやっているものの方がゆっくり話してくれるので分かりやすいと思います。
BTSのファンだと、過去のメンバーの会話を使った語学学習用の短い動画がweverseで公開されているのでそちらを活用するのもおすすめです。
こんな感じで動画の中を書き出して、よく出てくる言い回しや覚えていなかった単語をチェックしていました。
配信や動画を使っての勉強法としては、
1:日本語字幕で動画の内容を把握する
2:韓国語の字幕で観る(分からない単語は抜き出して調べ書き出しておく)
3:字幕を消してシャドーイング
1〜3をくり返す…という方法で学習しています。
【STEP:4 】 まとめ
・好きな曲の和訳
・配信では日本語字幕と韓国語字幕の活用する
・推しの会話を書き出して訳す(声に出して真似してみる)
コンテンツの和訳やリスニングといった学習も楽しいのですが、私は個人的にテキストを進めていくのが好きなので、このステップと並行しながらハングル検定3級を取得しました。
3級を取得してみて、まだまだ会話には全く自信がないのですがリスニング力や理解度は格段に増したと思います。また、独学だとついつい日々に追われサボりがちになってしまいますが試験日からは逃れられないので試験前は嫌でも勉強時間を作るようになることもとても役立ったのではないかと思います。
このことからもこれから韓国語の学習を始める方はハングル検定4級・3級の取得を目標に設定するのがおすすめです。
参考までにハン検・3級受験の時に使用したテキストです。
単語帳はキクタンの「初中級編」を使用しました。
以前、PRの一環で拝見させていただいた「推しの言葉が知りたい」ということに特化した『推したい私の韓国語』という本もとても良かったので、STEP2の基礎を習得したあとや基礎のテキストと並行して、こちらの本での学習もとても楽しく勉強できるのではないかな?と思います。
興味のある方はぜひご覧ください。
#推したい私の韓国語
— しお (@888s_i_o888) 2022年5月24日
イ・ダヒ先生の新刊をいただき拝読しました。
MVビハインドだったりカムバ前後のライブ配信だったり、オタクの憧れ「リアルタイムで推しの言葉をキャッチできる人」になる為のプロセスがこの一冊に詰め込まれていてとっても楽しい。次のカムバまでのお勉強用にも◎ pic.twitter.com/Z2sJDAK856
韓国語を学んでみたいけど、何から手をつけていいか分からなかったり、時間がなくて諦めている…など最初の一歩が踏み出せず足踏みしていた人も多いのではないかと思います。
仕事に学校、家庭のことなど、推し活をしながらきっと多くの人が目まぐるしい毎日を送っていることかと思いますが、外国の言葉に触れるということは、別の国の文化に触れ、新しい視点を持つことにもつながり世界がひらけていくようでとても楽しいです。
先日BTSのRMが詩を読んでいたことでも記憶に新しい茨木のり子さんは、大切な人との別れを経験しどん底にいた頃、韓国語という新たな文化に触れ立ち直ったそうです。
また50歳を過ぎて韓国語学習に取り組まれた茨木さんはハングルにまつわるお話を書いたエッセイにて「늦게 시작한 도둑이 새벽 다 가는줄 모른다(晩学の泥棒 夜の明けゆくを知らず)」ということわざにも触れていました。
“年を取って始めたことは、若いときよりも没頭しやすい”という意味のこの言葉のように、何を始めるにしても遅いということはないと私は思います。
忙しい毎日の中で新しい何かを学ぶ時間を作ることはとても大変です。猛スピードで語学を習得する人もいればゆっくりなペースで進む人も、いつか推しの言葉が聞けたらいいな…とがんばる一歩を踏み出した人はみんな等しく輝いているのだと思います。
私もまだまだ勉強中の身ですが、
いつかまた大好きな推しに会えるとき、大好きな声で放たれた言葉を言葉のままに理解し、今より一段と素敵な自分になるために、この記事が一緒に韓国語を勉強するきっかけ作りになれると嬉しいです。