
正規5枚目のアルバム『ARIRANG』のタイトル曲『SWIM』。
『SWIM』は、人生の波の中で 押し寄せる流れに逆らうのではなく、自分のペースで淡々と乗り越えようという意志を『人生への愛』として表現したRMらしさが光る一曲です。
本記事ではタイトル曲『SWIM』の歌詞を日本語に訳し、その楽曲に込められたメッセージや、俳優のリリ・ラインハート(Lili Reinhart)が出演し、タヌ・ムイノ(Tanu Muino)監督がメガホンを握った、まるで映画のような映像も話題となったMVの解釈を紐解いていきます。
SWIM 日本語訳/和訳
Swim, swim
Water falling off your skin
Swim, swim
I could spend a lifetime watching you
泳いで、泳いで
君の肌を伝った水がこぼれ落ちる
泳いで、泳いで
君を見ているだけで一生過ごせるよ
Swim, swim
This is how it all begins
Swim, swim
I just wanna dive
I just wanna dive
泳いで、泳いで
すべてはここから始まるんだ
泳いで、泳いで
ただ飛び込みたい
ただ飛び込んでみたいだけなんだ
Bad world
Gone away and I still wake up in this mad world
Name a place that I could breathe on this map, world
Lookin’ like a goody goody in this bad world, bad world
Don’t know how to act, girl
I’m in the deep, tell me where the hell you at, girl?
Oh you ain’t even gotta love me bad, girl
You know that I’m never holdin’ back, girl
最悪な世界
逃れたはずなのに 目が覚めればまたこの狂った世界
この地図のどこに息できる場所があるっていうんだ
こんな腐った世界で 俺だけいい子ぶってるみたいで
どう振る舞えばいいのかも分からない
俺はもう深いところにいる 君はいったいどこにいるんだ?
別に無理して愛してくれなくてもいい
でも分かってるだろ 俺は何も遠慮しないって
So easy
Don’t make it so hard
Nights like these
I just wanna get lost
Right here with the moon and the sharks
I ain’t gotta think ’bout a thing, baby, I just
簡単なことだろ
そんなに難しくしないでくれ
こんな夜は
ただ身を委ねて迷い込みたい
月とサメに囲まれて この場所で
何も考えなくていいんだよ ただ…
Swim, swim
Water falling off your skin
Swim, swim
I could spend a lifetime watching you
泳いで、泳いで
君の肌を伝った水がこぼれ落ちる
泳いで、泳いで
君を見ているだけで一生過ごせるよ
Swim, swim
This is how it all begins
Swim, swim
I just wanna dive
I just wanna dive
泳いで、泳いで
すべてはここから始まるんだ
泳いで、泳いで
ただ飛び込みたい
ただ飛び込みたいだけなんだ
Water water so deep
Water so deep
Take it off the ground
I ain’t never gettin’ cold feet
水はどこまでも深く
底が見えないほどに
地上なんて離れてしまえ
怖じ気づいたりなんかしない
Yeah, you know me
Yeah, you know me
Sittin’ on the shore
Now I’m ready for the whole sea
そうだろ 俺のこと分かってる
分かってるはずだ
ずっと岸辺に座ってたけど
もう海全部に飛び込む準備はできてる
I can feel the high waves comin’
Why you run away, you can run in
Salt on my tongue, she’s stunnin’
You’re the only place that I wanna be, yeah
高い波が来るのを感じる
なんで逃げるんだよ 飛び込めばいいのに
舌に広がる塩の味 君は息をのむほど綺麗で
ここにいたいと思える場所は 君だけなんだ
Swim, swim
Water falling off your skin
Swim, swim
I could spend a lifetime watching you
泳いで、泳いで
君の肌を伝った水がこぼれ落ちる
泳いで、泳いで
君を見ているだけで一生過ごせるよ
Swim, swim
This is how it all begins
Swim, swim
I just wanna dive
I just wanna dive
泳いで、泳いで
すべてはここから始まる
泳いで、泳いで
ただ飛び込みたい
ただ飛び込みたいだけなんだ
Splash, drift
I make waves with my two fins
Splash, drip
I just wanna take it across the line
Under here we don’t chase the time
Baby, everything can’t be so sad
Turn my face from the land
I just wanna dive
I just wanna dive
バシャッと飛び込んで 流れに乗っかって
この両手で波を起こしていく
しぶきが弾けて 滴る
ただこの一線を越えていきたいんだ
ここでは時間なんて追いかけない
ねえ 何もかも悲しいままでいる必要はないだろ
陸のほうなんてもう見ないで
ただ飛び込みたい
ただ飛び込みたいだけなんだ
Swim, swim
Water falling off your skin
Swim, swim
I could spend a lifetime watching you
泳いで、泳いで
君の肌を伝った水がこぼれ落ちる
泳いで、泳いで
君を見ているだけで一生過ごせるよ
Swim, swim
This is how it all begins
Swim, swim
I just wanna dive
I just wanna dive
泳いで、泳いで
すべてはここから始まるんだ
泳いで、泳いで
ただ飛び込みたい
ただ飛び込んでみたいだけなんだ
作詞・作曲
James Essien, Sean Foreman, Tyler Spry, Jamison Baken, Ryan Tedder, RM, Kirsten Allyssa Spencer, Derrick Milano, Pdogg
※意訳を含みますので転載、引用はご遠慮下さい
楽曲紹介文/解説
※以下 韓国公式楽曲紹介文より引用(和訳)
「正規5枚目のアルバム『ARIRANG』のタイトル曲。
人生の波の中で止まらずに、絶えず泳ぎ続ける姿勢を歌っている。
ここで言う愛は、ロマンチックな感情に限らない。 押し寄せる波を自分のペースで淡々と乗り越えようとする意志、それ自体がBTSが語る人生への愛である。
この歌は、それぞれの場所で最善を尽くして生きる人々に深い共感を伝える。
アップビートなオルタナティブポップジャンルで、オールドスクールドラムの躍動感の上にローファイシンセと力強いベース、温かみのあるエレクトリックギターが加わる。 RMが作詞全般を担当し、人生を愛する姿勢を真摯に歌詞に込めた。」
個人的に特に心に刺さったのは、
Lookin’ like a goody goody in this bad world, bad world という一文です。
Lookin’ like a goody goody
→「goody-goody 」は「やたら品行方正で、ちょっと偽善っぽい人」という軽いディスも含む言葉だそうです。
「こんなめちゃくちゃな世界の中で、自分だけ“いい子”ぶってるみたいで浮いてる」が「どう振る舞えばいいか分からない」。
この一文から、世界にも馴染めず自分のままでも浮いてしまう…という居場所のない孤独をシニカルに表現していて、とてもRMらしさを感じて心に響いたフレーズでした。
SWIM・MV考察
ハリウッド俳優のリリ・ラインハート(Lili Reinhart)が出演し、タヌ・ムイノ(Tanu Muino)監督がメガホンを握ったこのMVは、リスボンで撮影が行われ、実際の船とセットを行き来しながら完成度を高めたというまるで映画のような映像がとても魅力的な作品でした。
楽曲紹介文に「BTSは、2020年にリリースされた『BE』のタイトル曲『Life Goes On』や、2021年に発表した『Permission to Dance』などを通じて、人生を見つめる自分たちの視点を音楽で表現した。 'SWIM'もその延長線上にある。」という一文がありましたが、『SWIM』のミュージックビデオをはじめて観たとき、過去に行われたファンミーティングHEA内で流れたアミボムの妖精を思い出しました。
果てしない海をいく「船」は癒しと成長を象徴する空間を表現しているそうです。
リリは博物館の模型の中の船を眺めているうちにその船の中に入ってしまいます。時には荒波に揉まれ揺れ動き苦痛に直面するなど、彼女は船の中で成長を遂げていくようにも見えます。
そしてそんな航海を共にするのがBTSの7人のメンバーです。
彼らがいつかアミボムの妖精として私たちのそばにいてくれたように、7人のメンバーはリリのそばで彼女を見守り、船の舵を取ったりあらゆる危機に奮闘しながら航海を続けていきます。
MVのラストシーンでは、彼女は夢から醒めたように博物館の中に戻ってしまいますが、彼女のドレスはびしょ濡れのままでした。
私たちが、スマホやPCやCDの中で彼らと通じ合うのはまるで絵空事のようで、同じ空間にいて同じ時を過ごしてきたあの時間でさえ、どこか夢の世界の出来事のように思いますが、受け取った感情や共に感じた喜び、涙は、濡れたリリのドレスのように紛れもない現実なのだと言ってもらっているような、そんなメッセージを感じました。
これからも人生の波を止まることなく泳ぎ進む彼らは、同じようにどこか別の場所で泳ぐ私たちを、時に良い方向へ導き、荒波から守りながら、不思議な形で支えてくれている。
彼らを見つけたばかりの頃に抱いていたそういった根拠のない心強さを、また思い出させてくれるような大切な物語になりました。