5月24日リリースされたBTS RMのソロ2ndアルバム「RightPlace,Wrong Person」に収録された全11曲のリリックを日本語訳(和訳)と各楽曲の解説・考察を書いた記事をまとめました。
2022年12月に発売した「Indigo」以後、1年5ヶ月ぶりの個人アルバムとなる「Right Place, Wrong Person」は、誰しも一度は感じたことがあるであろう「どこにいてもその場所に似合わない異邦人」のように感じられる瞬間の感情や葛藤が込められています。
※ 順次更新中です
日本語訳のみ全曲更新済みですが一部解説等順次更新中です。
楽曲によっては長文解説(考察)しているものもあるのでお時間のあるときにゆっくり覗きに来ていただけるとうれしいです。
- 1 Right People, Wrong Place
- 2 Nuts
- 3 out of love
- 4 Domodachi feat. Little Simz
- 5 ? (Interlude)
- 6 Groin
- 7 Heaven
- 8 LOST!
- 9 Around the world in a day feat. Moses Sumney
- 10 ᅲᅲ(Credit Roll)
- 11 Come back to me
1 Right People, Wrong Place
どこにいてもその場所に馴染まない異邦人というアルバムのテーマに通じる“Right”と“Wrong”についての葛藤を表現した楽曲でアルバムの1曲目にふさわしくRM特有の言葉の巧みさやユニークさや朗らかさを感じる一曲です。
2 Nuts
耳を虜にする独特のベースサウンドが魅力的なオルタナティブヒップホップ曲。
過去のコンテンツで語っていたことや過去曲とのつながりなど、ARMYだけが解読できる日記のような面も…?
3 out of love
「Nuts」から流れるように始まる楽曲は、荒い雰囲気を漂わせるオルタナティブヒップホップ曲で、愛を信じなくなった人物の揺れ動く混乱した感情を巧みなリリックとサウンド面から表現した楽曲です。
4 Domodachi feat. Little Simz
RMと同い年のイギリスのラッパーLittle Simzをフィーチャリングに迎え、打楽器とパーカッションサウンドが耳を虜にするオルタナティブヒップホップ曲。
“友達と踊る楽しさをテーマにした”楽曲と紹介されていましたが、冒頭シンプルだったサウンドがRMのラップの速度の変化をきっかけになだれ込むように変化して行く様子など、どこか“噛み合わなさ”を感じるユニークな魅力に溢れる楽曲です。
5 ? (Interlude)
ジャズデュオのDOMi & JD BECKがプロデュースに参加したProgressive jazzジャンルの楽曲。
6 Groin
ロックなテイストがスパイスになったオルタナティブヒップホップ曲で、嫌いな人たちに言いたいことを表現したという爽快な楽曲。
過去曲との関連や歌詞の言葉遊びから紐解くメッセージなど必読です。
7 Heaven
「天国」というタイトルとは異なり「いっそ僕の天国を持って行って」というどんでん返しを歌う。 幻想的なシューゲージングサウンドのオルタナティブロックサウンドの曲。
8 LOST!
アップテンポのオルタナティブポップジャンル曲で、道に迷った人に対する叙事を語る。
RMはこの楽曲を通じて「友達と一緒に道に迷えば大丈夫かも知れない」という希望のメッセージを伝える。
9 Around the world in a day feat. Moses Sumney
「あなたの嘘まで愛する」と歌う歌。 アメリカのミュージシャン、Moses Sumneyがフィーチャリングに参加した。
RM特有の低音がMoses Sumney歌声、高音とよく調和する。 曲が進むほど高まる雰囲気が特徴であり、導入部の多様なサウンドと後半部の強烈なシャウトが目立つ。 美しさと悲しみが同時に感じられる楽曲。
10 ᅲᅲ(Credit Roll)
まるで映画が終わりエンディングクレジットが流れる時のように、アルバムの最後のトラック直前に位置し、観客にずっとここに残っているか席を立つのかという問いを投げかける。 1分15秒の比較的短い長さの淡白さがにじみ出るR&B。
11 Come back to me
アルバムの先行公開曲「Come back to me」はこのアルバムのメインテーマである「right and wrong」に対する悩みを盛り込んだ。
韓国の人気バンドバンド・ヒョゴのオ・ヒョクが作曲と編曲を担当したことでも話題の楽曲。